【2022年ブーム】DeFi2.0とは?代表格OlympusDAOを解説【上級者向け】

そもそもDeFiって何??

DeFiとは、ネット上で銀行のようなサービスを受けられるものだよ。

2020年にブームになり、利用者が爆増しました。
それから2022年は、現状のDeFiの問題を克服したDeFi2.0が注目されているよ。

ふーん。あっそー私には関係ないかな。
だって銀行口座持ってるし間に合ってるから。

論破。END

確かに銀行口座を持っている人は、DeFiに触れる必要は無いかもね。

でも今後、銀行口座よりDeFiで銀行サービスを受ける人が増えるから、最先端のテクノロジーに触れることはオススメだよ。

へぇーその根拠は?

世界の貧困層の4人に3人が「銀行口座を持てない」とされているよ。

銀行口座を持っていないなら、どうやって給料を受け取るの??

もちろん手渡しだよ。それによって、家にお金を置いておくから盗みに入られて、給料を失って貧困から抜け出せない人が多いんだ。

貧困の負のループだね。

そこで誕生したのが、ネット上の銀行であるDeFiだよ。
今や貧困層の人もスマホを持つ時代だからね。

ちょっと興味湧いてきた気がするぜ
DeFiとは?
DeFiとは、Decentralized Finance の略称で日本語では、分散型金融と呼ばれます。

難しくて分からなーい!!

簡単に説明すると、スマホで銀行のサービスを受けられるイメージだよ。

銀行のサービスって何??

銀行の業務は、大きく分けて3つの業務を行っているよ。
銀行の業務:①預金
銀行の業務:②融資
銀行の業務:③為替
銀行の3大業務
銀行の業務:①預金

預金ってATMにお金を出し入れすることでしょ?

そう!その預けてもらったお金で銀行は、企業に貸付(融資)を行なって増やしているんだよね。

じゃあ、DeFiはどうやって預金でお金を増やしているの?

DeFiにお金を預けることをイールドファーミングと呼ぶよ。
銀行の業務:①預金
➡︎ DeFi:イールドファーミングの誕生
現在のDeFiブームの火付け役とも言われるのが、「イールドファーミング(Yield Farming)」と呼ばれる新しいタイプの運用方法です。
イールドファーミングとは、暗号資産などのコインを貸付やDEX(分散型取引所)などのDeFiサービスに貸し出したりすることで、報酬として利息や手数料を受け取る運用方法です。
イールドは「利回り」、ファーミングは「農業」を意味します。

流動性の提供って何やねん!!
何でいちいちカッコつけるんや!

まあ、そう怒らないでよ。
よく使われる言葉だから覚えておいて損はないよ。

流動性の提供とは、DeFiが機能するお手伝いのことを言うよ。
DeFiは、無人の銀行で完全にプログラミングコードだけで成り立っているサービスです。
そのため、ビットコインからリップルに交換したい人がDeFiを利用しても交換されなかったら、不信感が募っていくので利用者が激減します。
上記のような不信感が募る事態に陥らないためにも、DeFiの利用者が増えて暗号資産の取引が無人でも成り立つ仕組みを「流動性の提供」と呼ぶよ。

ふーん。何となく分かったけど
イメージが湧かないから具体例で教えなさいよ。

実際の取引の例を出しますね。
例えば、イーサリアム等などの暗号資産を、暗号資産レンディング(貸し借り)プラットフォームに預けておくとします。
その暗号資産を借りたい人が賃借料を払って暗号資産を借り、支払った金利手数料を貸し手が利回りとして受け取ることができます。
つまり、DeFiサービスが流動的に運営されることを手伝った見返りに、手数料と利子を貰うイメージです。
銀行の業務:②融資
銀行は、お金を借りたい企業にお金を貸すことで金利収入を得ていますね。
DeFiも同様にレンディングというサービスによってお金を借りたい人とお金を貸しても良い人をマッチングさせることで金利収入を得ることができます。
銀行の業務:③為替
銀行は国際間の送金業務を行なっています。
例えば、あなたがアメリカへ出稼ぎに行っているとして月に30万円を稼いだとします。
それを母国の家族へ銀行を通じて送金したとします。その際の送金手数料は、500円〜8,000円ほどかかってしまいます。
しかも、送金する際に5日かかるものもありますよね。
暗号資産にもよりますが、リップルであれば送金手数料が無料です。
何より、銀行の窓口で手続きする必要がなくスマホ1つで完結します。
送金にかかる時間はわずか5分程度です。

今まで利用していた銀行って意外と不便だったんだね。知らなかった〜。

スマホの普及によってDeFiなどの
銀行のサービスが簡単に実現できるようになったんだよね。
まとめると、以下のようなイメージです。
DeFiでは、スマホで銀行のサービスが利用できます。
銀行サービスを簡単に置き換えた例
預金=ATM
為替=両替
融資=アコム

上記の銀行の3大業務は、DeFiによって代替可能です。
DeFi2.0へアップデートする理由
既存のDeFiには、致命的な弱点があります。
それは
「ユーザーが多いからDeFiが成り立っている」ことです。
ユーザーが流動性の提供というDeFiの運営のお手伝いをしてくれているからこそ、DeFiが成り立っています。

銀行も同じように、預金してくれるユーザーがいなければ他の2つの業務が成り立ちませんよね。

確かに
そのように、DeFiもユーザー離れによってサービスが成り立たなくなる可能性が出てくる可能性があります。
トークン交換ができなくなったDeFi(Uniswap、PancakeSwap、Compound)には価値がありませんよね。
そこで誕生したのが『DeFi2.0』になります。
『DeFi2.0』とは
既存のDeFiの問題点をまとめますね。
ユーザー数が減少する
➡︎ 流動性の提供が成り立たない
➡︎ トークンが交換できない
➡︎ DeFiを利用しなくなる

ユーザー数が減少してDeFiが使われなくなることは死活問題ね。

その問題を解決したのが「DeFiが財布を持つ」という発想です。
現実世界と同様に、お金に困った場合、「債券」という借金の証明書を発行してもらってお金を投資してもらうことが可能です。
返済日に利子と一緒に返済するイメージです。
・日本が国債(=日本国の借金)を発行している
・DeFiも債券(=DeFiの借金)を売り利回りを得る

国債とは、国が発行する債券のことです。
債券とは、借金の証明のことです。発行者に対してお金を貸す代わりに利子をもらえます。
DeFi(Uniswapなど)が債券を発行してピンチを切り抜ける
2022年2月時点で主要なDeFiに「2.0」(=債権発行機能)の実装はありません。
しかし、上記の債券、発行機能によって銀行同様にDeFiが破綻する事態は免れることができるようです。
DeFi2.0の代表格は?
「OlympusDAO」「Fei プロトコル」があります。
以下の章からは代表的な「Olympus DAO」について解説しますね。

投資しようかな。

前向きな姿勢で聞いてくれるのうれぴ🥺
【DeFi2.0】OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)とは?
「OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)」は、ステーブルコインを発行するプロジェクトのことです。
OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)の何が画期的なのか?
DeFi2.0=債券発行
ステーブルコイン2.0=最低価格保証
以下で順番に解説します。
DeFi2.0=債券発行
日本国は「国債」(=借金の証明書)を発行します。
DeFiが債券を発行することで、そこから利回りを得ることができます。
このような、主要なDeFiが「債券」を売り始めることを「DeFi2.0」と呼びます。
例えば、「Uniswapが債券」を発行して、その債券を買うことでUniswapの「トークン」を買えます。
Uniswapの人気が低下した際には、債券の販売で貯めた貯金を使うことで困難を打破することができます。

私も債券という名の
ア○ムさん利用させて頂いております。

債券と消費者金融…..
金利が違いすぎるでしょ笑
ステーブルコイン2.0=最低価格保証
仮想通貨が登場したは良いものの、価格変動が激しいというリスクがありました。
それを解決したのが、ドルのような法定通貨に連動したステーブルコインの登場です。
ステーブルコインが抱える問題
しかし、完璧だと思われたステーブルコインにも以下のような問題がありました。
問題①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行して良いのか?
問題②:コイン発行元の会社が倒産したら、市場が混乱する
問題③:ドルに連動すると、仮想通貨市場もドルに連動して上昇してしまう

上記のような問題を、OlympusDAO(DeFi2.0)が解決してくれます。
問題①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行して良いのか?
➡︎ ドルではない
問題②:コイン発行元の会社が倒産したら、市場が混乱する
➡︎ 会社ではなく、DAO。
問題③:ドルに連動すると、仮想通貨市場もドルに連動して上昇してしまう
➡︎ ドルに連動しない
問題②に関して、OlympusDAOは、「DAO」という組織が運営しています。
会社のように中央集権ではないため、倒産する心配はありません。
「DAO」の仕組みを理解したい方は『【図解DAO】オリラジあっちゃんみたいなノリで【DAO】解説してみる』の記事が参考になります。

ステーブルコインを超越したOlympusDAO
今までのステーブルコインのプロジェクトは、「1ドルに連動させる」という目標を持っていました。
しかし、ドルに連動させすぎると「ドルでいいじゃん〜」となる訳です。
そこでOlympusDAOは「ドルに連動させなくても、最低価格だけ担保しよう」と考えました。
これによって、デジタル国家の誕生に繋がるようなプロジェクトが誕生したことになります。

ちょっと長くね。
一言でまとめろや

急にこわっ!!笑
話が長くなったので以下の章でまとめるね。
OlympusDAOが誕生の経緯まとめ
仮想通貨の誕生
➡︎ 価格変動が激しい
➡︎ 通貨として使い物にならない
➡︎ ステーブルコイン(=USDT)誕生
➡︎ ドル(=法定通貨)の影響を受けやすい
➡︎ ドルに連動しつつ、最低価格を保証してほしい
➡︎ OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)の誕生

OlympusDAOは皆んなの要望にお応えした
待望のプロジェクトなんだね。

人は欲深いよね〜。
次は、OlympusDAOができることを説明するよ。
OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)の機能
- ステーキング(=定期預金)
- ボンディング(=割引購入)
以下の章から具体的に解説していきます。
ステーキング(=定期預金)
OHMコインをステーキングする(=賭ける)ことで利回りを得ることができます。
現状、先行者利益により「8,000%」という狂った利回りになっています。

1,000円をベットしたら8万円!?
ちょっと振込先教えなさいよ!

利回りが高いとはいえ、価格変動が激しいので、無闇にお金を突っ込むのは止めましょう。
(投資じゃなくてベットって言ってる….)
まだ始まったばかりのプロジェクトであるため、ユーザーを集めるために高い利回りになっています。
ボンディング(=割引購入)
赤枠を見てもらうと、以下のような情報が記載されています。
- BOND(=債券)
- Claimable(=受け取り可能なOHMの量)
- Pending(=まだ受け取れないOHMの量)
- Fully Vested(=完了までの時間)
つまり
「イーサをOlympusDAOに売ることで、その対価としてOHMを獲得できる」ということです。
公式の取引所で購入するよりも少し割引で購入できます。

とりあえず全財産の1ETHぶち込んどくかー

Amazonで買うより公式サイトで買う方が安いイメージで買えますね!
OlympusDAOの流動性の提供
流動性の提供(=トークンの交換)のようなイメージです。
銀行で言えば業務をきちんと行なっている状態になります。
上記の画像は、「OlympusDAOのボンディングページ」です。
赤枠の「〇〇 ー 〇〇 LP」と書かれているLPとは「Liquidity Provider」のことです。
つまり、OlympusDAOはボンディングによって独自で流動性を生み出せる仕組みを持っていることになります。

ちょっと何言ってるか分からない。

人間で言ったら、動脈と静脈のように血液が循環していて身体に良い健全なイメージだね。
(サンドウィッチマンやめんかい)
OlympusDAOのリスクとは
以下のようなリスクがあります。
総称して何が起きるのか分からないブラックスワンだと言われています。
- リスク①:コードのバグ
- リスク②:資金の持ち逃げ
- リスク③:政府からの規制
- リスク④:バンクラン発生
リスク①:コードのバグ
DeFiは、システム。もっと言うならプログラミングコードで動いています。
OlympusDAOは比較的に新しいプロジェクトであるため、バグが見つかり、ハッカーに攻撃された場合、資金が流出してしまいます。
リスク②:資金の持ち逃げ
ポンジスキーム同様に、十分な資金がOlympusDAOに集まったらプロジェクトとお金ごと消えてしまうリスクがあります。
コピペのようなDeFiと偽ったポンジスキームがたまに発生するため注意が必要です。
OlympusDAOはサイトの作りが綺麗で、主要なメディアでも取り上げられているため、資金の持ち逃げの可能性は低いと思いますが、念の為注意しましょう。
リスク③:政府からの規制
OlympusDAOは、簡単に言うと「ネット上の中央銀行」的なポジションになろうとしているプロジェクトです。
仮に、ネット上に中央銀行が完成してしまった場合、国に所属する意味が無くなりますよね。
そうなると各国の政府からOlympusDAOは目をつけられて規制されてしまいます。
Facebookがリブラという仮想通貨を発行しようとした際に各国の政府や中央銀行から猛反対を受けました。
OlympusDAOもプロジェクト自体を潰される可能性があります。
リスク④:一斉引き出し(バンクラン)発生
バンクランとは、お客さんが銀行から「一斉に資金を引き出すこと」です。
日本の銀行も同様に、預金していたお金を一斉に引き出したら銀行は潰れてしまいます。
なぜなら、銀行は預金を企業に融資することで、儲けているからです。
預金が無ければ、そもそもサービスを維持することが不可能という訳です。
日本でも大正時代に銀行が潰れるとデマが流れて預金が引き出されて銀行が倒産する取り付け騒ぎが起きました。
OlympusDAOが最後には、買い支えるとはいえ、限度がありますよね。

最強と呼ばれた一眼レフカメラ
Olympusにも死角あり…..か…..

それカメラやろ!!
今まで何と勘違いしてたんや!
【まとめ】DeFi2.0とは?代表格OlympusDAOを解説【上級者向け】
DeFiとは、スマホで使える銀行のようなサービス。
「DeFi2.0」とは、DeFiが破綻しないように財布を持ち、ピンチの時には借金ができる仕組み。
DeFi2.0の特徴
・債券を発行できるため、破綻することは考えられない。
・ステーブルコインの良いとこどり(=最低価格を維持)
OlympusDAOのリスクとは(=ブラックスワン)
- リスク①:コードのバグ
- リスク②:資金の持ち逃げ
- リスク③:政府からの規制
- リスク④:バンクラン発生
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